6月30日にカナダが批准し、マラケシュ条約発効に必要な20カ国の批准となりました。
これで、今年の9月30日には条約が発効します!!
これを受けて、WBUがプレスリリースを出していますので、以下、ご紹介します。
マラケシュ条約批准が発効に必要な20カ国に達しました
6月30日、カナダがマラケシュ条約批准20カ国目となり、祈念すべき一日となりました。
条約を批准した20カ国では、印刷物が利用できない人たちにも、印刷物利用に障害の無い人たちと同様な文章や情報へのアクセスという、条約が謳っていることを甘受することができるのです。
WBU会長、アーント・ホルテさんは言います。
「今日は私たちの運動にとってまた1つ歴史的な日となりました。
視覚障害を初め、印刷物の利用に障害のある人たちが本を読む権利を保障する条約ができた時、大きな勝利を喜びました。
でも、本当の勝利は、今日この日、カナダが20カ国目として条約を批准した6月30日です。
条約は3ヵ月後、9月30日に発効します。
これで、大勢の視覚障害者が書物や教材を利用することができ、社会参加に弾みがつくことでしょう。」
WBUは世界知的所有権機関(WIPO)と協働し、「本の飢餓」解消のための国際条約に取り組んできました。
(以下、WIPOのサイトです)
http://www.wipo.int/treaties/en/ip/marrakesh/
「本の飢餓」という現状では、印刷物で視覚障害者が利用できるのは1割に満たない状況で、途上国ではこの比率が1%以下になってしまいます。
今日は、WBUとパートナー団体が成果をお祝いするに値するいちにちです。
WBUの本を読む権利を求めるキャンペーンの議長で、マラケシュ条約実現に向けた運動を指揮してきてマリアン・ダイヤモンドさんの弁です。
「視覚障害分野やパートナーの数え切れない方々の、長年に亘る努力のお陰で、私たちの運動も新たな段階に入りました。」
けれども、「本の飢餓」を解消するまでにはまだまだやらなければならないことがあります。
マリアン・ダイヤモンドさんの弁です。
「今日のお祝いと今後を見据える中で、世界中で条約が批准されるまでまだまだである事実を忘れてはいけません。
「世界のどこにいても、条約が実現され、視覚障害者その他の印刷物が利用できない人たちが条約を利用できるよう、運動を続けていく必要があります。」
印刷物利用に障害のある人たちの書物や情報へのアクセスを推進することで人権を実現させるために、WBUは、世界各国に条約の批准を要請し、アクセシブルな情報の作成と国境を越えた共有に冠する条文を実現するよう訴えます。
条約に就いて、WBUのキャンペーンに就いて、また各国政府への働きかけに就いては、以下のキャンペーンのページをご覧下さい。
http://www.worldblindunion.org/English/our-work/our-priorities/Pages/right-2-read-campaign.aspx>