WBUAP中期総会、香港で無事に終了しました。
Wi-Fi完備の会議場で、調子に乗ってiOSや重いアプリのダウンロードをしていたら、キーボードが古くて対応しなくなってしまい、現地から全くアップできませんでしたが・・・
沢山のことがありましたが、まずは香港と視覚障害者の話を。
香港にも、他の国や地域と同様、当事者団体のHKBUと、支援サービスの団体のHKSBがあります。
今回の会議は、HKBUが主催で、HKSBは後援と言った立場でした。
・カオルーン側の古い住宅街にあるショッピングモール最上階にある、視覚障害者が経営するマッサージ店に行きました。
視覚障害者・健常者両方のマッサージ師を雇い、商売繁盛で予約が必要でした。
ショッピングモールに開店しているので、モールが開いている日は必ず営業、なので、WBUAPの会議にも参加できなかったと申し訳なさそうでした。
マッサージ師になるには、1年~2年の訓練課程を経ます。
彼が開業する時、中期総会を主催した香港盲人連合(HKBU)が低利貸出をしたとのことでした。
当事者団体以外にも、支援サービスの団体であるHKSBもマッサージセンターを運営していますが、こちらは相当の規模の様子。
何しろ、HKSBの職員は600名もいるそうですから。
・英国の植民地だっただけあり、英語話者がとても多い香港ですが、スクリーンリーダーはやはり地元の広東語が主流です。
いや、でも、やはり、会議での発言力は、ピカイチです。
・色々な意味で堅実な香港で、アクセシビリティにも注目しました。
特に、エスカレーターや動く歩道。
よく、エスカレーターのどちらが上る方でどちらが下りるほうか迷うことがありますよね。
下りるほうに乗ろうとしたら、かなり危険です。
私が香港で乗ったエスカレーターや動く歩道の全て、上るほうは、タタタタ・・・と、かなり早いテンポの音がしていました。
そして、下りるほうは、タッタッタッ・・・と、1つ置きくらいの間隔が開いている音でした。
横断歩道は、こちらもきつつきのように何かを叩く音がします。
これが、信号が変わる時間に近づくと、ペースが速くなります。
私が渡った横断歩道の全てで、同じ音声でした。
香港内で、企画化されているのでしょうかね。
・地下鉄(MRT)の券売機は、全て行き先を地図で触れるタッチパネル方式でした。
「日本は音声が利用できる券売機がある」と言ったら、賛同を受けつつ、香港の障害者は一律定額で利用できるので券売機は必要ない、とも。
先を越されましたね。
でも、香港は狭いから、そういう対応が可能とも言えます。
・良いことばかりでは、勿論ありません。
カオルーンの町は、とにかく歩道が凸凹で歩き難かったし、別の日に行ったカオルーンのレストランでは、全盲の男性が洗面所に行きたいのに店員が誰一人手伝おうとしてくれなかった。
皆、忙しすぎるのです。
香港は、私たち日本人が歩いていて周囲に追い越される、数少ない土地柄です。