執行委員会では、会議の他に、幾つかプレゼンテーションがありました。
まず、何より、シリコンバレーから、iPhoneのアップルでアクセシビリティ技術を担当しているサラさんが来ました。
アップルが考えるアクセシビリティの話と、最新のiOS7のアクセシビリティ技術の紹介です。
サラさん曰く、自分たちアップルのカッコいいIT商品を、全ての人たちに使ってもらいたい、それで、様々な障害のある人たちの対応を考えた、というのです。
モンティアンさんたちもよく、「皆が使っているものを視覚障害者も使いたい」と力説していますが、正にこの線です。
WBUの会議に出ると、iPhone率の高さに驚きます。
AP役員でiPhoneを使っていなかったのは、私と、東南アジア地区委員長のジャスミンさんくらいでした。
サラさんの話を聞きながら、自分のiPhoneでiOSのアクセシビリティを確認しておりました。
何時か、iPadのスクリーンが少しだけ柔らかくなって、点字ディスプレイのようになれば、改めてディスプレイを買わなくても良いし、便利だと思いませんか?
ヴァンダ製薬という米国の会社からは、光覚を失った人たちのための処方薬の話がありました。
視覚障害が原因の睡眠障害、最近何処かで耳にしました。
プレゼンを聞いて、「完全な全盲だけが対象だが、そんな小さいマーケットで大丈夫ですか?」なんて質問していた人がいて、凄い直接的な質問だと感心しながら聞いておりました。
以前WBUの会長だった、カナダのユークリッドさんは、世界点字財団(WBF)という、ご自身が中心となって立ち上げた団体の活動を発表されました。
途上国の識字率向上のための助成金を立ち上げたそうです。
WBUの一線を離れても、こうやって同じ障害のある人たちのために活動を続けられるのは、本当に目標だと思います。