WBUAPには、歴史と経験豊かなマッサージ業の地域ネットワークと技術・情報交流の枠組みがありますが、これはアジア太平洋だけの話。
以前にもお話したかも知れませんが、本当は各地で地域ネットワークの可能性があると思っています。
特に、既にマッサージがポツポツと進んでいる中央アジアと、JICA等の技術指導プロジェクトが入っているインドが加盟する、アジア盲人連合(ABU)は、ネットワーク作りできっとメリットがあると思っているのですが、まずはリーダーシップにある皆さんがマッサージ業の普及に関心を持ってもらうことが手始めですね。
欧州にも、マッサージではなく、理学療法士という名称を使いますが、私たちが目にする医療マッサージ的な業務に携わる視覚障害者は結構います。
スペインはトレドにある国立病院で、理学療法を単科大学で学ぶ視覚障害学生が、実習の機会を得たという話がニュースになっていました。
この病院は、事故などで四肢が麻痺した人たちのリハビリを行っています。
なので、医学的な面だけではなく、精神的にもリハビリに寄与したそうです。
患者の皆さんは、最近、事故などで障害者になったので、大学に通い職業訓練を受けている、種別は違うけれど同じ障害のある人たちを見て、障害の受容に一躍買っているのです。
障害のある人として、新たな人生への希望に繋がったことでしょう。
スペインと言えば、WBU副会長のエンリケさんもスペイン人で、マッサージセミナーに興味を持っていました。
こういう、何となく欧米的な経験も、アジア太平洋で共有化して欲しいなぁ。
そして、欧州でも、理学療法士のネットワーク作りの参考にして欲しいなぁ。
相互にメリットがあると思います。