プロジェクトで関わっているデンマークの人たちが、日本は途上国の障害者を呼んで日本語を覚えさせ、その上で人作りをしているのが凄い、自分たちは言葉の壁があると直ぐに通訳・翻訳を雇うことを考える、と、日本の方法論に驚嘆していました。
別の国の知り合いは、日本の方法論では研修を受けた人が帰国しても孤立してしまう、他の国が進めるように現地に出向く方を考えるべきだ、と指摘していました。
一長一短でしょう。
日本に来た方が、日本の良いところを全て見てもらい、色々な分野の人とネットワークを作ってもらえます。
でも、現地に行った方が、より多くの人に話が出来、現地化がし易いかも知れません。
日本に呼ぶと帰国後に孤立するというのは、あるでしょう。
でも、日本の労働環境では、数週間に亘って現地に出向き講習会をするのは、それが職業の人でも容易ではありません。
正直、言葉の問題もありますし。
この半年の間に、幾つかのプログラムで日本に招かれ学んでいた当事者が、現地の当事者の団体を離れる知らせを幾つか耳にしました。
日本より海外の方が労働市場が流動的ですし、みんな、夫々事情があるから、勿論、当然の権利です。
でも、やっぱり、寂しいですよ。
中には、帰国後の孤立感が影響している人がいないか、心配になります。
だからこそ、可能な限り、プログラム間でのコラボが必要なのではないでしょうか。
コラボがあった方がダブりがなく効率的ということはよく言われますが、人作りもコラボがあった方が人材が有効に活用できるのでは?
そんなコラボを、当初から意識しております。
それから、モチベーション。
私はモチベーションで体も元気になる典型例なので、各国の若手リーダーがモチベーションを失うことがあると、本当に残念に思います。
私も含め、何らかのポジションに付いても、別に人材管理の専門家ではありません。
多少のリーダーシップ研修を受けていたとしても、ビジネスの世界のように人材管理を体系的に考えることが出来る人はどれだけいるでしょう?
ものの本に、モチベーションの3つの要素は、「やりたい」「やれそう」「やらなければならない」とありました。
次世代がこの3つの気持ちをどうしたら持ってくれるか?
途上国は特に、目の前の日々の生活で苦労している人だって沢山いるでしょうし…
勿論、更に他の要素もある筈。
かなり悩ましいです…