「視覚障害者・読字障害者に関する著作物へのアクセスを改善するための条約」の実現が秒読み段階に入り、昨日の朝からWBU関係者の間でとても盛り上がっています。
現在、世界知的所有権機関(WIPO)が、モロッコのマラケシュで、この条約に関する最終的な会議を行っており、WBUから前会長マリアンさん、第1副会長のフレッドさん、アドボカシー・コーディネーターのビクターさんたちが、会議に参加しています。
そして、水曜日、かなりタフな交渉の末に、無事に視覚障害関連の、著作権の権利制限や例外に関する項目を含んだ文案が、最終的な条約文を作る委員会に付託され、各国語に翻訳され、そして金曜日には採択される運びとなったようなのです。
気運が活発になったのは、特にここ5年、エクアドル・ブラジル・パラグアイの南米各国が条約案を出し、その後、米国やEUからも出され、WBUも様々なキャンペーンを展開しました。
昨年12月、条約化の検討が正式に決定され、今日に至ったわけです。
これで、条約を批准すれば、各国の国内での著作権法の下でも、視覚障害者向け録音・点字等の図書が例外規定として許容されることになり、国をまたいで録音・点字図書を共用できるようになる、ということです。
WBUの過去・現在のリーダーが皆、夢に見ていた、情報アクセスへの大きな一歩になること、間違いありません!
正式な採択は、今日です。