私事で恐縮ですが、昨日は、障害のある職員の事例として、職場内の取材を受けました。
私はロールモデルなど呼べる代物ではありませんが、社内のLANに、カラー写真付きでインタビューが紹介され、別途部長クラスにもインタビューし、更に実際の職場の風景も掲載されることになります。
取材を受けた部長クラスとは、実は、そんなに沢山話をしたことがありません。(笑)
何しろ、物凄く大きい部署なのです(^_^;)
で、内情をばらしますと、直前に、「事前報告」なるものを、私抜きでやっていました。
上の人たちが小さな部屋に集まって、私の人となりを話し合っているって、不思議な気分ですね;)
趣味や休日の過ごし方も聞かれました。
たまにはマラソンの練習会に行くし、阪神タイガースがテレビに出ればかじりついている、ビールもケーキも好きだし、通勤時間は読書にふけっている…なんていうことには余り言及せず、暫くの間は仕事とWBUAPの2つに絞るつもりですって大見得を切りました。
そうすれば、コンテンツの中で、必ずWBUAPの話を書いてもらえるだろうという、ささやかな戦略ですv(^o^)
余談ですが、阪神タイガースがリーグ優勝した暁には、WBUAPに1000ドル寄付すると、2007年頃から宣言していますが、中々優勝しません(/_・、)
質問は、ありきたりの、会社を選んだきっかけや、充実感を覚えること、今後の抱負、問題が起きた時の解決法、などでした。
でも、質問から派生して、○○年も働いてきた自分の感じたことを、結構お伝えしました。
私にしか当てはまらないのでしょうが、人事の方のお耳に届くかも知れませんので、ちょっと頑張りました。
・個人個人と話をして欲しいということ
コミュニケーションは2人以上がいて成立する、つまり相手があってのものです。
だから、八方美人にならなくても、相手によってコミュニケーションが変わるのは当然。
同じ原則を、障害のある人たちとのコミュニケーションに当てはめて欲しいのです。
そうすれば個人個人のニーズが出てき易い筈。
思いやりのつもりで個人に話さす結論を出さないで頂きたい訳です。
・「出来る」「出来ない」
私たちが、○○が出来ると言う時は、それなりに勝算があると思っています。
別に、会社の自動車を運転させて欲しい等とは申しません。
手を挙げるのが恐らく、健常者より保守的な基準に基づいている筈です。
なので、周囲の人には、後1歩思い切って、任せるということに踏み込んでいただきたいのです。
逆に、余り「出来ない」と言わない人が「出来ない」と言う時は、本当に厳しい状況です。
私たちはよく、仕事がなくなるのではないかという、ある種の恐怖と背中合わせですので、「出来ない」という言葉は、相応の勇気を持って発しています。
・当事者の情報交換
大きなことでなくても、些細な工夫で仕事や生活が楽になることは、実によくあることです。
障害のある職員同士が、そんな情報交換ができると、助かることもあるのではないでしょうか。
・障害の話題
私が話の流れから自分の視覚障害に言及すると、黙ってしまったり避けるようにしたりする方が結構おられます。
どうしても触れてはいけないものと考えてしまうと、取材された方もお話でしたが、こちらが話している間はその心配はなく、反って避けられる方が悪いことでもしているように感じてしまいます。
・何より実物が一番
未だ一度も障害のある職員を入れたことのない部署もあるそうです。
障害のある人の「免疫」作りなら、何時でも何処でも出かけてお話します、と、5回くらいオファーしました。
まぁ、何も無いでしょうが。苦笑
・後輩へ
任され出来ることは全うして欲しい。
但し、障害が故に出来ない事があっても、工夫や支援で解決するかも知れないし、どうしても難しい時は、大きな会社だったら色々な仕事があるので、決して凹まないで欲しい。
等々
こんな感じで1時間半。
とても良い機会をいただきました。
でも、家に帰ると、言えば良かったと後悔することばかりでした。
自分の考えが常に纏まっているって、本当に必要ですね。