少し前、北京でチベットの視覚障害者が撮影した写真の展示会がありました。
写真を教えたのは、北京のNGO、「ワン・プラス・ワン」の視覚障害者でした。
在中国フランス大使館、ハンディキャップ・インターナショナル、チベット盲人協会の後援で、写真の講習会を実施。
カメラの使い方から、被写体を見ないで写真を撮る方法等を学びました。
この時に撮影した写真が展示されたのです。
ツレン・ジャーシさんという男性は、「ポタラ宮殿の鳩」という題の写真を撮りました。
デーチン・ユーチェンさんという女性は、花に触れて、その花を撮影しました。
冒頭の写真がその作品です。
ジャンバ・チャーツオさんは、綺麗なポストの後ろのゴミを撮影し、環境保護を訴えました。
主催者側は、チベットの視覚障害者が写真を通じてメッセージを発信していることに感銘し、写真を北京以外でも展示したいと検討に入っています。
「ワン・プラス・ワン」は、毎週、30分の障害に関するラジオ番組を製作し、中国全土70ほどのラジオ局ネットワークに配信しています。
ラジオ製作の技術は、英国のBBCから指導を受けたそうです。
また、視覚障害者の写真活動支援にも大変熱心で、写真教室や展示会を幾つも開催しています。
障害のある若者が中心で運営している、中国の中でもフレッシュな団体ですよ。