少し前、北京でチベットの視覚障害者が撮影した写真の展示会がありました。
写真を教えたのは、北京のNGO、「ワン・プラス・ワン」の視覚障害者でした。
在中国フランス大使館、ハンディキャップ・インターナショナル、チベット盲人協会の後援で、写真の講習会を実施。
カメラの使い方から、被写体を見ないで写真を撮る方法等を学びました。
この時に撮影した写真が展示されたのです。
ツレン・ジャーシさんという男性は、「ポタラ宮殿の鳩」という題の写真を撮りました。
デーチン・ユーチェンさんという女性は、花に触れて、その花を撮影しました。
冒頭の写真がその作品です。
ジャンバ・チャーツオさんは、綺麗なポストの後ろのゴミを撮影し、環境保護を訴えました。
主催者側は、チベットの視覚障害者が写真を通じてメッセージを発信していることに感銘し、写真を北京以外でも展示したいと検討に入っています。
「ワン・プラス・ワン」は、毎週、30分の障害に関するラジオ番組を製作し、中国全土70ほどのラジオ局ネットワークに配信しています。
ラジオ製作の技術は、英国のBBCから指導を受けたそうです。
また、視覚障害者の写真活動支援にも大変熱心で、写真教室や展示会を幾つも開催しています。
障害のある若者が中心で運営している、中国の中でもフレッシュな団体ですよ。
香港盲人連合が、香港総督府のウェブ・アクセシビリティに関する活動への支援を依頼してきました。
アクセシブルなウェブを作った企業や団体を称するのだそうです。
そして、他の企業や団体もアクセシブルなウェブにするよう奨励しようとしています。
アクセシブルだと一般大衆から認定を受けたサイトは、今月後半に新聞等のメディアで紹介されます。
そうやって、香港がアジア太平洋地域の情報通信技術のハブとなり、デジタル分野でインクルーシブな土地柄をアピールしていこうとしています。
この企画の諮問委員会に、盲人連合が入っているというのです。
まず、以下の「ディスカバー香港」のサイトにアクセスします。英語のサイトです。
http://www.discoverhongkong.com/eng/see-do/highlight-attractions/index.jsp
http://www.discoverhongkong.com/eng/see-do/cruise/index.jsp
http://www.discoverhongkong.com/eng/see-do/events-festivals/highlight-events/index.jsp
次に、次の質問への回答を、名前と写真、出来たら国名を添えて、 wac@ogcio.gov.hkに返信します。(@は半角に変えます)
(a) インターネットは日常生活に重要ですか?
(b) 香港に行くとしたら、まず何をしますか?
(c) ディスカバー香港のサイトを使ってみての感想は?
(d) 情報通信技術の面で、香港に対する何か意見はありますか?
(e) 香港のどのようなサイトをアクセシブルにして欲しいですか?
締切は4月6日。
でも、4日の朝にメールでいただいたものです。
もう少し日程に余裕があれば、もっと協力し易いんですけどねぇ。
宜しければ、4月中旬の広告に顔写真を入れさせてください・・・とのことでした。
ご覧になった方、可能でしたらご協力お願いしますm(_ _)m
私が白黒反転の世界で覗いたところでは、上部のバーが隠れてしまっていました。
情報を沢山入れようとしている印象を受けました。
花より団子の私としては、もっとグルメ情報が中心に来て欲しいかも(^_-)
アクセシビリティのアンケートを取るのは、色々なところでやっているのでしょうが、広東語がメインの香港で全て英語のサイトにするところ、アジア太平洋のハブになろうという意気込みを感じる取り組みです。
昨年11月、バンコクでWBUの総会があった直前、アフリカ盲人連合も2日をかけて総会を開催しました。
経済的に厳しい国が多く、助成を受けて参加しているので、その助成金の有効活用のため、WBU総会と一緒に総会をすることが多いのです。
2004年、はるばる南アフリカのケープタウンに総会参加で出かけた時も、直前にアフリカの総会がありました。
そして、日本盲人福祉委員会のアンケート調査で、総会に乱入し、要旨を配りながら話をしたのを覚えています。
アフリカの布陣が今週のメルマガで発表になりました。
会長は、南アフリカのジェイスさん。
副会長と女性委員会委員長は、カメルーンのオデッテさん。
東アフリカ代表は、ケニアのフレデリックさん。
西アフリカ代表は、ガーナのヤオさん。
中部アフリカ代表は、カメルーンのポールさん。
北アフリカ代表は、モーリタニアのモハメドさん。
大きなアフリカ大陸、こんな地区の分け方していたのですね。
この中で知っているのは、会長仲間のジェイスさん。
穏やかな物腰の男性です。
ロンドンでお会いした時は、地域ブロック会長だけの非公式な打ち合わせをしました。
ガーナのヤオさんは、デンマークでもバンコクでもお会いしました。
ガーナとデンマークは、1980年代からのお付き合いです。
デンマークが国際協力を始めたのは、ガーナの支援からなんですよ。
今回の総会も技術面含め支援に入っていましたが、中々思うに任せず悩んでいました。
ガーナの皆さんは、日本の皇后陛下の名前が私と同じなのを知っていて、「プリンセス・ミチコ」と言って追いかけてきました。
それでは「姫」なんですけど(~_~)
カメルーンのポールさんも有名人です。
アフリカの会長をしていたことがあります。
WBUの役員にもよく立候補して、ステージで演説の代わりに一曲歌うのです(゜o゜)/
マイクを渡したら離しませんよ!
北欧諸国がアフリカを応援し、お陰で、アジア太平洋で実現していない「事務所」を持っています。
確かケニアのナイロビだったんじゃないかなぁ。
事務所の常務は、ウガンダのジュリアスさんです。
アフリカの皆さん、残り3年半になりましたが、宜しくお願いします。
デンマークのプロジェクトでも出てきたモンゴルの盲人連盟、MNFBは、正にモンゴルの障害者運動をリードしている、とてもしっかりした団体です。
日本で言う日常生活用具の補助金のようなものを、モンゴルで数年前に実現しているのですが、MNFBが中心的な役割を担いました。
目下、政府の中に、障害分野を扱う、「全国障害者協議会」のような行政組織を作るべく動いていますが、これもMNFBの貢献大です。
そのうち、政治家でも出すんじゃないかしら??
昨年には、雇用創出に向けた1歩を踏み出す動きに、MNFBが大きく関わりました。
昨年の6月、障害者に関する法律に基づき、失業者支援プログラムが始まりました。
当初は失業者全般向けのプログラムでしたが、盲人連盟から、障害のある人向けの独自のプロジェクトを提案。
この辺りのセンスも流石です(゜o゜)/
行政では、MNFBの代表も入れた作業部会を立ち上げたわけです。
それで出来た障害のある人向けプログラムというのが、6月21日に発効となりました。
とにかく障害のある人の雇用創出を目指し、雇用を生む提案を募り助成金を出します。
この作業部会で、MNFBの提案で、職業リハビリテーションに関する条文が追加されました。
この「職リハ」という概念は、モンゴルの法体系に無かったものなので、今後の変化に内外で期待が高まっています。
正に、政策実現に向けたアドボカシーです。
現状、モンゴルの視覚障害者の仕事は、マッサージ・福祉工場・団体職員くらいですが、もっと様々な能力が職業の場でも発揮出来るようになっていけば嬉しいです。
WBUネタではありませんが印象的だったので…
写真は、アーユルヴェーダの歯磨きです。
頂ものですが、楽天でも売っていました(゜o゜)/
アーユルヴェーダって、古代インドが発祥の医学・哲学ですよねぇ。
最近は都内にもサロンが沢山あるような。
私の同僚が2人、別々に同じスリランカのアーユルヴェーダのリゾートに行ったのでした。
で、これがお土産♪
座席の周囲から、随分注目されました。
箱には、タミル語とシンハラ語が書いてあるのです。
すみません、どちらがどちらか忘れましたm(_ _)m
黄色い入れ物は、ラミネートチューブみたいにしっかりしています。
クローブとか、シナモンとか、ブラックペッパーとか、色々スパイスが入っているので、歯磨きの見かけは、チョコレートクリームか、泥のパックか(~_~;)
国際化を標榜する職場の上司諸氏に自慢しに行きました。
直属上司は、チャレンジ精神よく、チューブを少し出して指で取り、「普通の歯磨きみたいな味、でも後で辛い」と確認していました。
よしよし;)
実際に使うと、やはり、そんな感じでした。
その上の上司は、茶色い練り物を見せると、後ずさりしていました。
だめですねぇ、国際化が足りない?
企業内での国際化って言うと、ついつい、欧米の話や英語の普及だけになってしまう気がします。
逆に、国際協力の話になると、どうしてもご近所のアジアが中心になります。
世界って、もっともっと多様なのではないかと。
段々若くなくなってきているのですから、もっともっと多様な世界の話を聞いたり体感したりしたいです。