2015年11月、アウン・サン・スー・チーさんの政党の大勝利に終わったミャンマーの選挙は、視覚障害者にとっても歴史的なイベントとなりました。
初めて投票に参加できたからです。
モデル投票所は8箇所とやや限定的ではありますが、点字のサインが用意され、視覚障害者が自分で投票できるような形になりました。
同行者も、本人が信頼する人、配偶者でも、他の家族でも、支援者でも、誰でも同伴OK。
そして、そのような同伴者がいない場合は、選挙事務所の人が介助します。
この歴史的なイベント、世界中が注目していましたが、ミャンマーの視覚障害者も、興奮で眠れない夜を過ごしていたと聞いています。
盲人協会であるMNABは、デンマーク政府資金利用のプロジェクトにより、首都ヤンゴンだけではなく、シャン・モン・サガインと3つの支部の設立にごぎつけました。
少しずつ地方の視覚障害者に支援が届くようになっていくことでしょう。
ヤンゴンではMNABにより、バス会社社員への啓発研修を実施。
視覚障害者が乗車してきた際の支援方法等を指導しました。
その後、ヤンゴンで学ぶ大学生が、バスを利用してスムーズに通学できるようになったと喜んでいるそうです。
2015年に障害に関する法律も一応できました。
民間企業で視覚障害者の雇用に関心を持っているところもあるとか。
頑張れ、ミャンマー!