モンゴルと視覚障害者の最近の動きをご紹介します。
・以下にご案内のように、モンゴルは2015年7月、マラケシュ条約批准を国会が決定しました。
http://wbuap.exblog.jp/24230691/
・モンゴル版の障害者法規(例えば差別解消法のようなもの)と、国としての障害者計画作りが進んでいます。
法律も計画も、盲人協会を含む障害当事者が積極的に参加して策定しています。
・モンゴル政府はインクルーシブ教育の本格導入にもようやく関心を寄せ、インクルーシブ教育のための委員会組成に動いています。
・今年の4月、障害者権利条約の実施を検証する国連障害者権利委員会に、盲人協会のゲレルさんも参加、ジュネーブに出かけていました。
とても有意義だったようです。
この時の関係で、2016年2月にゲレルさん来日という噂を耳にしています。
予定が発表されましたら、またご連絡します。
・盲人協会実施の職業訓練が、政府からの公認を受けたことで、政府からの助成金が受けられるようになりました。
今後、マッサージに加え、パソコン、伝統音楽、手工芸の4部門で実施を検討。
現在の事務所では手狭なため、既に政府から土地やインフラの提供を受け、後は建物を建てるだけとのこと。
但し、この建物がお金がかかるので、それはそれでこれから大変です。
・デンマーク政府資金のプロジェクトでは、全国の支部を集めた研修会、地方に出かけてインクルーシブ教育のワークショップ、啓発用のテレビ番組制作、理事向けマスコミ活用研修、更に米国など海外から様々な支援機器を購入し社会へのアピールを実施しました。
特に、最初の支部代表向け研修会では、ここでもご紹介したサウンドテーブルテニスの講習会に1日頂きました。
http://wbuap.exblog.jp/23829621/
既に2つの支部で、会員向けSTT講習会を実施、皆でプレーしているそうです。
・実は資金集めに、馬のカレンダーを作ってみたそうです。
ところが、モンゴルで馬の写真入りのカレンダーなんて、どうやら色々な団体が考えることらしく、安価で売ったり無料で配布したりする団体が続出。
色々と目覚しい進展をしているモンゴルの盲人協会ですが、馬のカレンダーは市場調査不足の事例として教訓になりました。