つい最近北朝鮮に出かけた方にお話を伺う機会がありました。
現地で視覚障害者とスポーツをしたそうなのです!
また少しずつ、北朝鮮の様子が垣間見られました。
曰く、北朝鮮は昔と比べると随分良い国になった・・・
良くない点は沢山残っているが、例えば食べ物が随分美味しくなった・・・
河川敷で市民がバレーボールをしているなんて、以前は考えられなかった・・・
早朝ジョギングして出会った兵士に話しかけても、笑顔で「そうですか、日本からで
すか」と答えてきた・・・
ピョンヤンは1つの国みたいで、ピョンヤンを出ると世界はまるで違うとか。
それはそうでしょうが、ピョンヤンだけでも、出かけてみないと現地の様子は分から
ないものですね。
現地の視覚障害者とランニングをしたり、水泳を指導したりしました。
昨年のアジア・パラで訪韓した水泳選手にも会われたそうです。
銅メダルを取ったけれど、一番得意な種目に出場することができなかったとか。
運動場をランニングしている時、中央で聴覚障害者がサッカーをしていました。
視覚障害者が伴走者と走っているのを見て、聴覚障害者は本当に驚いていたそうで
す。
視覚障害者が体力的に劣ると思われている面が社会にあるようですが、それ以前に、
聴覚障害者が何か活動をしている視覚障害者に出会うチャンスも無かったのではない
かと想像します。
この方、近いうちに、北朝鮮と日本の視覚障害者のスポーツ交流が出来ればと夢を膨
らませています。
実現したら、こちらでもご報告できればと思います。
メディアに出すのも大変かも知れませんが、きっと今まで障害者を見たこと無い人が
殆どでしょうから、最初は大いに驚かせて欲しいです。
そして、早く人々が驚かない社会になって欲しいです。
北朝鮮の労働党員になるには、資格を取って、6年くらい状況を見られて、それで晴
れて党員になるとか。
そこで、私の当然の疑問。
その資格取得はアクセシブルなのでしょうか?
試験があるとして、点字受験や面接での代用はありでしょうか?
質問したいこと、他にも沢山あるので、何時か質問をぶつけてみたいと思います。
そして、一番大切なこと。
朝鮮障害者保護連盟は、今とっても海外から障害者施策を学びたいと渇望していま
す。
少しずつ動き出した障害者施策ですが、基本的に、海外と余り交流が無かったので、
何から手を付けて良いのか分からないのが正直なところのようです。
援助目的で障害者の人権のためではない、という意見もありますが、閉ざされた世界
より何らかの形で現地の障害者の状況が改善できた方が良いと私は考えます。
日本の団体とも交流を求めていますが、色々と難しい問題があるのはご承知の通り。
やはり、現在試みられているように、WBUや世界ろう連盟のような国際機関と連携し
て、利用できるリソースを利用するのが現実的ではないでしょうか。