現在、スイスのジュネーブで国連障害者人権委員会が開催されています。
参加者から、心の痛む速報を頂きました。
アルビニズム(白皮症)のある人ってご存知ですか?
遺伝子の関係で、メラニン色素が欠如し、肌が白く、髪の毛もブロンドやプラチナブロンドになる症状です。
メラニンが不足しているので、弱視などの視覚障害が多く発生します。
また、紫外線から体を守る色素が不足していることから、皮膚ガンのリスクも高いそうです、。
このアルビニズムのある人たちが、南東アフリカを中心に、襲撃の対象となっています。
因習が多く残る特に地方では、呪術医が、アルビニズムには呪いがかかっている、家族や地域に災いが来る、といった「診断」をするので、周囲から差別や虐待の対象になってしまいます。
乳児のうちに殺されてしまうこともあるとか。
また、逆に、アルビニズムの体の一部が富をもたらすという迷信も残っていて、これを目当てに殺人事件も起こります。
悲しいかな、この迷信があるために、実際に高値がついてしまい、殺人者に収入をもたらしてしまうそうです。
暴力沙汰までいかなくても、学校に入れない、就職できないなど、差別は頻繁に起こります。
アルビニズムのある人た専用の学校や、専用の成人の住むキャンプもあるとか。
ハンセン病の療養所を、思わず思い出してしまいました。
タンザニア政府も何もしていないわけではありません。
啓蒙活動などもしています。
でも、現地では、殺人犯が免責されたり、処罰が執行されないことも度々とか。
そして、これは、今も続いている悲劇だというのです。
報告があったタンザニアだけでも昨年、襲撃事件が100件以上あったそうです。
タンザニアは比較的治安が悪くない方ですし、支援団体もかなり入っているので、こうして情報が出て来ますが、周辺の他の国はどうなってしまうのか・・・
WBUも数年前、ステートメントを出して国際社会にアピールしたことがあります。
現在、こうした人権侵害にに対し、WBUがどういう策を講じることができるか、正に議論が始まったところです。