別に労働者の祭典、メーデーだからではありませんが・・・
今週末のAP役員会に参加できない、雇用委員会委員長のアンドリューさんが、雇用委員会での苦労を語っています。
視覚障害者の雇用問題は、先進国でも共通で、先進国の平均雇用率が25%ですから、途上国では押して知るべし、です。
そこで、途上国と協働したいと考えるわけですが、まずもって英語のコミュニケーションに苦労する国が多く、更に具体的にどうすれば雇用が創出できるかなんて、今まで雇用が生まれていない社会で答えを出せと言う方が少々無理な話です。
支援機器プール製作のための助成金を確保したけれど、ではどの途上国が支援機器を使って雇用創出をするか?
機器が足りないのは分かっているけれど、では機器を手に入れた次に何をすれば良いのか?
これも、経験の無い国に簡単に答えを見つけることが出来るでしょうか?
でも、取り敢えず、事務局長アイバンさんのいるマレーシアが手を挙げました。
マレーシアが上手く行けば、ベトナムとタイでも同じプロジェクトに資金を出してもらえます。
オーストラリアで作った求職者と求人者の実態シートを展開しましたが、御礼を言われた以降、何かが起こったというわけではありません。
アンドリューさんの団体では、ウェブ上でリクエストをして、先進国の中古の支援機器を途上国に寄付するスキームを作りました。
でも、依頼してくるのは、アフリカばかりとか。
本当に、支援機器のプールが、雇用問題のニーズに合致するのか、こんな話を聞くと不安になってしまいますね。
ある途上国の人が言うそうです・・・
雇用の問題は大きすぎて、何から手を付けて良いのか分からない。
教育が受けられない
家族が積極的でない
移動が不自由
支援機器不足
雇用主の偏見
・・・
偏見解消のために、履歴書の書き方や面接の受け方の研修をしては?と提案したそうですが・・・
うーん、日本人の感覚では、就活の最前線では役に立っても、何処まで偏見をなくすのでしょうねぇ。
余りに反応が無いので、加盟団体に個室しない方が良いのでは?とまで、アンドリューさんは思いつめていました。
私が思うに、繰り返しになりますが、途上国の皆さんは、マッサージは別として、雇用に関する成功体験が余り無いのではないかと。
だから、どういう問題にはどういう対策が良いのか、ボールを投げられても返すことが容易ではないのでは、と。
もう少し、しっかり腰を据えて、どういう問題に何をするか、きちんと話をした方が良いきがします。
後、ちょっと残念ですが、やはり雇用率の運用を少し厳格にしないと、中々就職する人数は増えないのではないでしょうか?