マレーシアでは未だ盲導犬は活動していません。
というより、東南アジア全域でも殆どいません。
かつてのWBUAP会長、シンガポールのチェンホックさんは、盲導犬ユーザーですが、訓練は米国で受けたワンちゃんで、地元生まれではありません。
2012年、WBU総会を開いたタイでは、シリントーン王女の音頭とりで、ASEAN最初の盲導犬訓練センターを作るという話でした。
ASEAN最初の訓練センターを待たず、盲導犬ユーザーになったマレーシア人がいます。
勿論、マレーシア人としても初めてです。
2009年に全盲になったウィリアムさん、オーストラリアのメルボルン在住で、2011年、スマーティーという盲導犬がパートナーになりました。
スマーティーは、日本語にすると、「お利巧さん」といったところです。
オーストラリアで盲導犬ユーザーになるには、原則、3万豪ドルが必要なのですが、オーストラリアの盲導犬協会、Seeing Eye Dogs of Australiaでは、無料支給の特別枠があり、ウィリアムさんも晴れてユーザーになったわけです。
http://seda.visionaustralia.org/
これで、ウィリアムさんの生活も一変。
2012年4月、ウィリアムさんはちょっとした手術のために入院したのですが、この時の病院の対応が素晴らしかったようです。
盲導犬と一緒のバスルーム付き個室に入院。
毎朝、看護師が、「ワンツー」に連れ出してくれる。
夕方には看護師が1時間の散歩にも付き合う。
等々
スマーティーも看護師のアイドルだったようです。
さてさて、日本の病院では、どうでしょうか?
私は盲導犬ユーザーではないので分かりませんが、こんな風に大切なパートナーとして扱って欲しいと思います。