今回のインチョンでの会議は、国連ESCAPのインチョン戦略実施に向けたモニタリング作業委員会の第1回会議でした。
この会議の構成は、ESCAP加盟国のうちの15カ国と、15の市民団体(CSO)です。
このCSOには、私たちのような障害当事者団体もいれば、デイジーコンソーシアムのいうに企業に近いネットワークもあり、またCBR-APネットワークのように活動に重きを置いたネットワークもあります。
更に、ASEAN、太平洋諸国、南アジア、中央アジア・・・というように、地域より小さい「サブリージョン」を単位としたネットワークも顔を揃えています。
だから、色々な人に会います。
初めてのESCAPは、流石に少し緊張しましたよ。
昨年日本に来ていた、CBR-APネットワーク会長、パキスタンの車椅子使用者のグーラムさんと、食事で一度ご一緒しました。
来年はいよいよ東京で総会なので、日本に来るのを楽しみにしていました。
ASEAN障害フォーラムからは、カンボジアの男性が来ていました。
難民を助ける会のカンボジア事務所もよくご存知でした。
そうやってお話したせいか、その後の発言でCSO間のコラボ推進にWBUAPの名前を出してくれました。
太平洋障害フォーラムからは何時も、フィジーのパワフルな視覚障害者、サテラキさんが来ています。
今回、久しぶりに少しお話する機会がありました。
このフォーラムには、WBUAP会計のケビンさんも理事で入っています。
太平洋諸国の視覚障害者団体が、結構息を吹き返しているそうです。
デイジーコンソーシアムの現在の会長は、インドのディペンドラさん。
インド訛りの少ない綺麗な英語を話し、とても紳士的で、肘につかまった感じでは中々上質の背広を着ていました。
新しい白杖を紹介してくれました。
政府の方では、既に決められていた席順で、私の左側が、韓国の厚生省に当たるところから車椅子の女性が、右側にはロシアの女性が通訳付きでお越しでした。
モンゴルの厚生省に当たるところから来た女性は、我らが盲人連盟会長のゲレルさんと旧知の仲で、3月中にインチョン戦略に関するワークショップを開催するそうです。
インドの政府の方は、とにかく話が止まらない饒舌で、とても力も持っている人のようでした。
毎年行われるこの会議、次回はこのインドの方の提案で、ニューデリーになるようです。
この他、韓国にある研究所から何人も若者がボランティアに来てくれました。
私がよくお世話になった男性は、最近、日本人と結婚したそうです。
会議場を後にする時、この男性に案内してもらったのですが、おしゃべりに気を取られ、ふと我に返るとスーツケースを会議室に置き忘れ、若者に上まで取りに行ってもらったり。
お手数おかけしました。