国際視覚障害者援護協会の報告会の最後に、ベトナムの様子をお知らせします。
ベトナムからも、比較的多くの留学生が来ていますが、2人ほど、更に勉強を続けるために来日中。
現役の盲学校生徒も2人います。
皆、勉強熱心ですよ。
元留学生の1人が5年前、ホーチミン市で開業しています。
視覚障害者が6名、全部で8床の治療室で働いています。
男性5床に女性3床って、差別みたいですが、どうしても男性の患者さんの方が多いのですって。
1時間の治療で、日本円で400円くらいが普通ですが、この治療院ではスパも手掛けて、高い料金体系では1時間1000円くらい頂いています。
私がベトナムに行った頃は、1杯50円か100円くらいで美味しいフォーが食べられました。
だから、結構いい値段を取ってます。
でも、ちゃんと、毎日、25〜30名の患者さんが来てくれるから、素晴らしいですね。
何時か、政府に了承してもらって、「病院」というステータスに格上げしたいと願っています。
ああ、病院になると、細かい制度は知らないけれど、きっと、色々なことがやり易くなるでしょうね。
ベトナムにも盲学校が幾つかあり、マッサージも教えてくれていますが、義務教育の年齢を超えた16歳以上になると、無料で授業を受けることが出来ません。
中途視覚障害者は、盲学校でマッサージを学ぶことができないのです。
ホーチミン市内には、教会が経営する視覚障害者用の生涯学習センターのようなところがあり、文科系やパソコンと併せ、マッサージも教えてくれています。
面白いのは、ハノイとホーチミンで、給与の傾向が違うようなのです。
ハノイでは、手取りの60%くらいがマッサージ師の受取分ですが、ホーチミンでは40%に減ります。
残りは雇用主や施設の収入。
これは、でも、実は、ホーチミンでは往々にしてチップがもらえことにも関係しているみたいです。
雇われの身は、生み出した付加価値を全て懐に収めることはできませんよね、と自分にも言い聞かせる。