昨日、スペイン盲人協会(ONCE)の、スペインのアストゥリアス皇太子賞受賞が決まったという、かなりのビッグニュースが駆け巡りました。
この賞は、障害とか福祉とかに限ったものではなく、今回も計37団体の候補があり、その中から選ばれたというのですから、これは相当のものですよ。
「ラテンアメリカ界のノーベル賞」と言われているそうですから。
例えば、2011年には、福島第1原発事故対応に奔走した人たち、「Heroes ofFukushima」が受賞しています。
授賞式は今年の後半、スペインのオビエドという町で行われ、フェリペ皇太子から受けるそうです。
ONCEは今年、75周年を迎えました。
【過去記事リンク】
http://wbuap.exblog.jp/20037860/
設立したのは、丁度、スペイン内戦の時期というので、先代の努力は計り知れなかったことでしょう。
たまたま、目下、ロバート・キャパ関連の録音図書を読んでいるので、個人的にとてもタイムリーな感じです。
改めてONCEの活動を見てみると、やはり凄いですわ。
ONCEの行う、リハビリテーション、経済支援、スポーツ、教育その他、かなりの部分は利用者に経済的負担が掛かりません。
スペイン政府の承認の下、宝くじを大々的に販売し、かなりの収益を上げているのです。
この宝くじ、販売に2万人くらいの人を雇用しています。
その中には、相当数の障害のある人が含まれます。
その他にも、ONCE財団を通じ、様々な事業を展開し、全国で5万7千名以上の人を雇っています。
半分以上は障害のある人。
職業等の訓練の受講者も、毎年数万人に及び、その全員とはいきませんが、数千人の雇用を毎年新たに生み出しています。
言葉が共通な中南米支援に、1998年、FOALという組織を立ち上げ、既に19カ国に於いて、教育支援、職業訓練等を行ってきました。
ONCEの皆さん、本当におめでとうございます♪