APのテクノロジー委員会が、ニュージーランドのニールさんの下、始動しました。
現在のメンバーは、
・オーストラリアで、雇用委員会のアンドリューさんと同じ団体のトニーさん。
・マレーシアで、AP事務局長の右腕となり、技術系の支援を快くしてくれるモーゼスさん。
・香港から、チャン・ヤオさんの推薦で入ったケビン・チョウさん。
WBUのテクノロジー作業部会の目標設定を参考に、APとしての計画を立てます。
WBUのテクノロジー分野の目標は、次のような内容です。
1.テレビの解説放送によるテレビ番組へのアクセス
米国や英国ではそれなりに進んでいる解説放送。
お隣韓国でも、盲人協会が日本でいうNHKに当たるKBSと契約を結び、解説放送を作りやすくしていると聞かされ、感心したのが3年前でした。
今期のテクノロジー委員会は、途上国での技術へのアクセスにターゲットを絞ろうと、委員の皆さんは考えているようで、この項目はAPの委員会での優先順位は高くないかも知れません。
2.音声合成技術による移動体通信へのアクセス..
「移動体通信」なんて古めかしい用語なのかも知れないと書きながら思いましたが、つまり携帯電話等です。
海外の視覚障害者のiPhone利用率、物凄く高いです。
英語が得意で無いモンゴル盲人協会前会長のバヤスさんも、英語のコマンドでiPhoneを使っていました(゜o゜)/
3.金融サービス、旅行、買い物等、生活に密着したサービス技術へのアクセス
金融サービスでの技術と言えば、ATMやネットバンキングでしょう。
ATMは、音声対応機種が、不十分とは言え、10年くらい前よりかなり増えてきました。
弱視が画面に顔を近づけると、「画面にモノを置かないで下さい」と何度も言われ、私はモノか?と、ちょっとむっとしたものでしたが、最近は性能が上がったのか、以前よりモノ扱いされなくなった気がします。
買い物ですか、最近は色々なショッピングセンターで、端末を使ったサービスがあり、場所探しから大騒ぎしたりしています。
4.途上国を中心に、アクセシブルなフォーマット作りのためのツールキットを作る、
昨今話題のオープンソースで無料のスクリーンリーダー、NVDAの普及も、このカテゴリーに入るのでしょう。
5.より安価な点字ディスプレイによる点字へのアクセス
点字ディスプレイは数十万円単位の価格で、日本でも政府の補助が出るのでそれなりに購入できるでしょうが、世界の至る所で政府の補助が削減されたり、途上国で補助が一切無かったりすると、やはり1桁小さい価格帯でなければ、中々思うように点字ディスプレイを手に入れることが出来ません。
この話は、実はかなりあちこちで話題になっていますよね。