フランスでも盲導犬は無償で利用できますが、盲導犬ユーザー向けの調査結果によると、彼の地でも盲導犬のアクセスに理解の無い場面が多いようです。
ユーザー119名が、1044箇所で盲導犬の利用を調査しました。
一人当たり10箇所くらいですか。
2週間に亘る集中調査です。
調査結果では、8.8%の場所で盲導犬利用に制約があり、6.3%では入場を拒否されました。
全て公共の場です。
フランスにも勿論、盲導犬ユーザーを保護する法律があります。
公共の場では利用を許容しなければならず、拒否した場合は150〜450ユーロの罰金が課されるのに。
どんな施設が拒否したかと言うと・・・
・花屋や薬局などの商店
・パン屋やチョコレート専門店等の食品を扱う商店
・市民会館や警察署等の公共機関
・レストラン
・百貨店
・映画館
・劇場やホール
・ホテル
・タクシー
・ゲストハウス
全て宜しくないのですが、私は特に、警察署のような公共機関が入場を拒むのが際立っておかしいと思います。
当事者の声によると・・・
「デパートの店員に、本部の命令で盲導犬はお断りと言われた」
「映画館で、盲導犬含め犬は全てお断りと言われた」
「法律があっても無くても関係ないとホテルのマネージャーに言われた」
勿論、フランスの盲導犬ユーザーも、黙って拒否されることなく、証明を集め、政府に指導を訴えました。
普通に施設を利用するのに、いちいち権利とか正当性とか法律とか訴えなければならないのは、何とも疲れる話です。
理解が進んでいそうな欧米でも、こんなことが起こるのですね。