WBUは、
国際障害同盟(IDA)の一員として、国連障害者の権利条約(CRPD)の素案作りには、相当積極的に関与しておりました。
WBUでも、WBUAPでも、2011年にお邪魔した欧州ブロックの総会でも、権利条約の実現は必ず取り上げられる大切な話題ですが、各国レベルで視覚障害者がどのくらい、自分たちの問題として条約を見ているか、疑問、というより、不安視する向きが実はあります。
既に、WBUとしての権利条約ツールという参考書類を作りサイトに掲載してあります。
また、投資家のジョージ・ソロス氏が作った財団の支援を受けて、アフリカで権利条約のワークショップを開催したと記憶しています。
更に、ネットワークNGOの戦略として、地域毎に、WBUとしての権利条約関連のコーディネーターを選出し、ネットワークを組むことを考えました。
地域のコーディネーターの下に、加盟各国から「CRPDチャンピオン」を選んでもらって、WBUの組織同様の権利条約関連ネットワークで世界を覆おうという計画です。
条約に署名し批准するのは各国単位ですので、地域単位では充分ではありません。
この、地域のコーディネーターには、女性委員会委員長も引き受けたニュージーランドのマーティーンさんが就任しました。
彼女は国内でも、政府が国連に提出する報告とは別に作られる、NGOサイドの報告書に関わっています。
地域ブロックのコーディネーターは、権利条約や選択議定書、WBUのツールに詳しくなって、域内各国の条約批准・署名状況を確認し、各国の「チャンピオン」に情報提供すると共に、各国の経験の共有化を促し、会長に権利条約関連の企画を進言したり進捗を報告したり…するそうです。
未だこの役回りが軌道に乗っていないので、手探りで始めることになります。
ただ、来年後半にある筈の中期総会では、権利条約のワークショップかセミナーをする可能性が高いので、これは正にコーディネーターさんの出番となることでしょう。