最近、オーストラリアの政府が、予防可能な視覚障害を実際に予防するための援助資金を拠出すると発表していました。
日本も色々な人材育成協力をしていますが、他の国の事例を見る機会は余り無いので、ちょっとご紹介します。
オーストラリアにある、
ブライエン・ホールデン視力研究所とでも訳すのでしょうか、この団体の恐らく資金集めをしている財団と、サイト・フォー・オールという団体、後者はFacebookページしか無い様です。
ともに、眼科の研究等を行っている機関で、ここに25万4千豪ドルというオーストラリア政府の資金が向かうようです。
この資金で、眼科の研究奨励金となり、フィジーやカンボジア、インドやラオス、ミャンマーやパプアニューギニア、パキスタンやベトナムといったアジア太平洋諸国から20名の研究員を招致するということです。
また、ラオスで失明予防活動を行っているフレッド・ホロウズ財団というところにも、75万豪ドルを出して、活動が2年間延長になります。
ラオスでは人口比1%が全盲と推計され、農村部では比率が5倍に跳ね上がっているとか。
こうした資金援助で、初期の眼科治療や、看護師や眼科医の研修、検査器具の提供等の支援活動が行われます。
オーストラリア政府はこれまでも、政府資金で失明予防の分野で、この5年で8500万豪ドルを拠出し、視力検査40万人、視力回復手術2万7000人、保健師9000人の研修を行ってきました。
モンゴルの地方にしては大きい町、ホヴドに出かけた時、県にいる唯一の眼科医さんにお会いする機会がありました。
知識や技術はあるのだけれど、ちょっと高度な機械になると、ウランバートルまで行かなければ無いと話していたのを思い出しました。
そう言えば、眼科ではないけれど、私たちがモンゴルの地方から飛行機でウランバートルに戻る時、怪我か火傷の子どもが同乗していたと聞きました。
きっと、ウランバートルで治療を受けるのでしょう。
何度も聞いたり書いたりする話ですが、途上国の地方は本当に厳しい環境ですね。