私たちの地域ブロックには、他にも幾つか委員会があります。
雇用委員会の委員長は、オーストラリアのアデレード在住のアンドリューさん。
イギリス連邦所属らしく、
「王立」南オーストラリア盲人協会という支援団体を率いています。
前期も雇用委員会で活躍されました。
4年間に2回、雇用のシンポジウムを開き、地域内の雇用ポータルサイトを立ち上げています。
ICT委員会は、
王立ニュージーランド盲人財団という団体のニールさん。
支援技術の会社を立ち上げた他、
デイジーコンソーシアムでニュージーランド代表を勤めています。
こうした委員会の他に、地域ブロックを地理的に3つに分けた「サブ・リージョン(地区)」があり、それぞれに委員長を当てています。
3つの地区は、日本のいる北東アジア、ASEAN諸国がメインの東南アジア、そして太平洋オセアニア地区です。
太平洋オセアニア地区は、会計のケビンさんが兼務しています。
東南アジアは、マレーシアのジャスミンさん。
事務局長アイバンさんの団体、NCBMの会長なんですよ。
弱視の女性で、下肢にも障害があり、松葉杖を付いています。
長年、マレーシアの盲人協会で会計を担当していました。
お嬢さんが1人いて、最近は介助のお手伝いで同行することも増えてきました。
我らが北東アジアは、モンゴルのゲレルさん。
大学生の時に失明したのですが、インフラの全く整っていない時代に、頑張りだけで法学部を卒業。
盲人協会の中心人物となった2010年、「国境無き点字」が主催するインドはケララ州の研修所で1年間鍛えられ、国際的に見ても押しも押されぬリーダーになりました。
デンマークのプロジェクトでは、モンゴル国内のコーディネーターを勤めています。
他に、女性委員会もありますが、オセアニアの仲間が、太平洋諸国から出せないか探りを入れています。
今回は、今まで以上に色んなところから集まった布陣となりました。
実は数年前、「途上国の代表が少ないのでは?」と苦言を受けたことがあるのです。
仰る通りだと、会長になる前から密かに意識していました。
皆さんのお陰で、少なくとも意識の点では、少し前進出来たかも知れません。